プランターでジャガイモを作って見ませんか?

プランター栽培

ジャガイモ栽培のコツ

はじめに

今の時期、ジャガイモを買って、台所の置いていたらいつの間にか芽が出ていませんか?
これ、実は春に向けてそろそろ植えて欲しいよって合図なんですよ。早めに食べるか、そのまま目を出して、育てて増やしましょう。
って、1月に構想を練っていたらもう2月に成ってしまいましたね。もう、店頭に種芋が出てました。

じゃがいもは管理が簡単で収穫量が多いことから、初心者でも失敗が少ない人気の野菜。
ナス科の野菜で低カロリーで栄養豊富なじゃがいもの主成分は、デンプン。
ビタミンB1やB2、C、カリウムなどを多く含み、食物繊維も豊富です。
ですので家庭菜園で収穫したジャガイモなら、カレーや肉じゃが、ポテトサラダなど
いろいろな料理で採れたてのおいしさを楽しめるでしょう。

ジャガイモの雑学

ジャガイモの原産国は南アメリカです。特に、ペルーとボリビアのアンデス山脈周辺がその起源とされています。長い歴史を通じて、この地域で多くの品種が栽培され、世界中に広まりました。アンデス山脈の涼しく湿度が低い気候が、ジャガイモの栽培に適していることが、その成功の一因と言えるでしょう。チチカカ湖周辺では、原産のジャガイモが自生しているそうですよ。
原産地を書いてるのは、その気候がその作物が一番合っているから。日本では、北海道が近い様です。なので生産量が多いのですね。

じゃがいもは別名を「馬鈴薯(ばれいしょ)」という
馬の首につける鈴のような形のイモがたくさんつくので、ジャガイモは別名を「馬鈴薯(ばれいしょ)」といいます。
中国語が由来というのが有力な説です。
「ジャガイモ」という呼び名は、今のインドネシアであるジャガトラから渡来したことによる「ジャガトライモ」を略した呼称です。

ジャガイモにはさまざまな品種がある。
かつては「男爵(ダンシャク)」と「メークイン」の二大品種が主流でしたが、
最近は品種も増え、選ぶ楽しみも広がりました。

ホクホク系(「男爵」「インカのめざめ」など)、
しっとり系(「メークイン」「北海こがね」など)といった、煮物向きや揚げ物向きの品種などがあるので、作りたい料理によって好みの品種を選びます。
「北海こがね」はフライドポテトにぴったりの品種。
煮崩れしづらいので煮物にも適し、調理後の黒変もなく調理品質も優秀です。
この品種は、ほくほくとした食感と甘みが特徴で、加熱すると美味しさが引き立ちます。フライドポテト以外にも、以下のような料理に適していますよ。

ベイクドポテト:北海こがねのほくほくした食感は、オーブンで焼いたベイクドポテトにもぴったりです。外はカリッと、中はふっくらと仕上げることができます。
マッシュポテト:その甘みとなめらかな質感は、クリーミーなマッシュポテトに最適です。バターやミルクともよく合います。
グラタンやドリア:グラタンやドリアなどのオーブン料理にも使えます。ジャガイモの甘みが、チーズやクリームソースと相性抜群です。
シチュー:シチューやポトフなどの煮込み料理にもおすすめ。煮崩れしにくく、味がしっかりと染み込みます。
ポテトサラダ:サラダに使っても、その甘みと食感が楽しめます。他の野菜やマヨネーズとの相性も良いです。
とは言え、せっかく家庭菜園するのなら市場にには出回らない品種を楽しむのも手かなと思います。
今年は、「インカのめざめ」が手の入ったので、育てて見たいと思います。(意外と小さな芋ですね)

タネイモの準備

ジャガイモを育てるには、小さな種やポットに入った苗ではなく
「タネイモ」という植えつけ専用のイモを用意します。
見た目はふつうのジャガイモにそっくりですが、食用ではありませんので取り扱いにはご注意ください。

健全で優良なタネイモを安定的に生産・供給するため、国の機関である種苗管理センター、道・県、農業団体の3カ所で病害虫に対する厳格な管理を行った後、一般にタネイモとして販売されています。
厳格に言うとそうですが、自分で食べる物なので、種芋で無くても十分に食べられるものが出来ますよ。  基本的には、春植えと秋植えが有りますが、初心者には春植えをお勧めします。

 

プランター選びとその大切さ

プランター栽培では、容器の選び方が収穫量に大きく影響します。

適切なサイズと材質

一株あたりの最低限必要な大きさは、幅30cm、深さ40cmです。通気性の良い素材を選びましょう。

ジャガイモは根が広がるので、プランターのサイズ選びが重要になります。

プランターが小さすぎると、根詰まりを起こし、健全な成長が妨げられます。

また、プラスチックや木製など、通気性と保水性に優れた素材が理想的です。

一般的な大型のプランター

プランター選びは、美味しいジャガイモを育てる第一歩なのです。

(写真)大型のプランター705mm×395mm×258mm  50L

 

排水の良さがカギ

過剰な水分は根腐れの原因に。底に穴が開いていて、余分な水が流れ出るタイプが理想です。

良い排水性は、ジャガイモの健康を守るために不可欠です。

プランターの底には十分な排水穴を確保しましょう。

排水を良くするために、底に石や鹿沼土を敷くのも一つの方法です。

これ、凄く大切です。

これにより、根腐れを防ぎ、安定した成長を促進します。

最適な土とその配分

土の質と配分は、ジャガイモの成長に直結します。

適した土の種類

腐葉土と野菜用培養土を半々に混ぜるのがおすすめ。水はけと保水性のバランスが重要です。

ジャガイモは、柔らかくて栄養豊富な土を好みます。

腐葉土は、土壌に必要な栄養を提供し、野菜用培養土は水はけと通気性を良くします。

このバランスが、健康なジャガイモの育成には欠かせません。

土の質を選ぶことは、ジャガイモの生育に大きな影響を与えるのです。

pH値の重要性

ジャガイモはpH値が5.5〜6.5のやや酸性の土を好みます。市販のpH測定キットで確認しましょう。

適切なpH値は、ジャガイモの成長と健康に不可欠です。

pH測定キットを使用して、土の酸度を定期的にチェックすることが大切です。

必要に応じて、石灰などを加えてpH値を調整しましょう。

このようにして土の状態を最適に保つことで、豊かな収穫が期待できます。

種の植え付けと前処理

ジャガイモの種イモの選び方と植え付けのコツを押さえましょう。

種イモの選び方

芽が多く、新鮮なものを選ぶのがコツ。大きいものはカットして使用します。

健康で目の詰まった種イモを選ぶことが、良い収穫の第一歩です。

植えつけの2~3日前にタネイモを包丁で切り分けます。

大きなイモは、2〜3つの芽があるように切り分けてください。

大きなイモはタネイモの芽がたくさん出ている頂点を中心に1片が30~40gになるように切り分けます。
このとき、芽の数が均等になるように切り分けるのがコツ。
40g以下の小さいイモは切らずにそのまま使います。

切り分けた後は、植え付ける前に数日間乾燥させることが大切です。

これにより、カットした部分が固まり、病気のリスクを減らします。
乾かすために2~3日ほど風通しが良い場所で陰干しして切り口がコルク状になるのを待ちます。

植え付けの方法

1月から3月

種イモを植える際は、目を上にして深さ10cm程度の穴に植えます。間隔は20cm程度空けましょう。

植え付けの際は、十分なスペースを確保することが重要です。

イモを植えた後は、土でしっかりと覆い、水をたっぷりと与えます。

植え付けた後の数週間は、土の湿り気を保つように心がけてください。

適切な植え付けが、ジャガイモの健全な成長を促します。

芽が出たあとは、土中が乾いているのを確認してからたっぷりと水を与えましょう。

植え付けの時期
ジャガイモには春栽培と秋栽培があります。
ジャガイモは春と秋の2回、植え付け時期があります。
このうち、初心者に向いているのは春の植え付け。今回は春じゃがいもの育て方に絞って説明していきます。

追肥の時期や回数

ジャガイモの成長には適切な追肥が必要です。

追肥のタイミング

植え付け後、初めての芽が出たら追肥を行います。その後、定期的に追肥を続けましょう。

初めての追肥は、ジャガイモの成長を助けるために重要です。

芽が出た後、約2週間ごとに軽い追肥を行うのが一般的です。

液体肥料や固形肥料を使用し、均等に散布することが大切です。

適切な追肥は、ジャガイモの栄養吸収を助け、豊かな収穫へと導きます。

肥料の種類と量

ジャガイモに適した肥料は、窒素、リン酸、カリをバランス良く含んだものです。

肥料の量は、製品の指示に従って適切に調節しましょう。

過剰な肥料は、ジャガイモの成長に悪影響を与える可能性があります。

肥料を与える際は、根元近くに直接触れないように注意してください。

バランスの良い肥料の使用は、健康なジャガイモを育てるために欠かせない要素です。

芽かき 2月から4月

植えつけから20~30日ほど経ち、10~15cmに生長した芽が出てきたら、
太った勢いの良い2~3本を残して芽かきをします。
抜き取る茎の株元をしっかりつまみ、残す芽の根を傷めないようにゆっくりと抜きましょう。

じゃがいもの栽培では、良質のイモを収穫するために不要な芽をかき取る作業が欠かせません。
この作業を芽かきと言います。
芽かきをすることで株同士の日当たりや風通しがよくなり、その後の良好な生育につながります。

芽かきによってイモをしっかり太らせよう。
地中でできるイモの数は、芽の数で決まります。
芽かきをせずにたくさんの芽を伸ばすとイモの数は増えますが、一つひとつのイモは小さくなります。
小さすぎるイモはソラニンという有毒物質を含み食用に向かないため、
元気のよい芽を2本残してイモをしっかり太らせる方法がおすすめなのです。

増し土 3月から4月

芽が10cmほど出てきたら増し土(ましつち)を行います。
増し土とは、野菜の生育途中で、株元に土を投入することを言います。
ジャガイモは、土の中に植えつけた種イモよりも上に向かって新しいイモが生長する野菜です。
土の量が少ないと、イモが大きく育たないばかりか、直接日光にさらされてしまい生長不良の原因に。

ソラニンを防止するため2回目の増し土はしっかりと!
ジャガイモが地表に出て日に当たるとソラニンという毒性の物質が出来て食べられなくなります。
ジャガイモが土から顔を出さないように、特に2回目の増し土はしっかりと行いましょう。

成功のポイント

ジャガイモ栽培の成功にはいくつかの重要なポイントがあります。

日々の観察

ジャガイモの成長は、日々の観察が鍵。水やりや日当たりの状態をチェックしましょう。

日々の観察により、ジャガイモの健康状態を把握しやすくなります。

水やりの必要性や日光の量を調整する際の重要な手がかりになります。

また、早期に病気や害虫の兆候を見つけ出すことができます。

これにより、適切な対策を講じることが可能になり、成功への道を開きます。

栽培環境の最適化

ジャガイモの成長に最適な環境を整えることが重要です。

土の質、水やり、日光、温度などの条件を最適に保つことが肝心です。

特に土の状態は、ジャガイモの健康と成長に大きな影響を与えます。

定期的な土のチェックと必要に応じた改善が、良い収穫へのカギとなります。

栽培環境を適切に管理することで、美味しいジャガイモを育てることができます。

病害虫

じゃがいもの害虫の代表格は、アブラムシ。詳しく見ていきましょう。

アブラムシ
アブラムシの発生は暖かい時期に多く見られます。
湿気のこもりやすい場所を好むため、風通しの良い環境をつくって発生を防ぐことが大切です。
しかし、それだけでは限界があるため予防のために忌避剤などを使うとよいでしょう。

テントウムシダマシ
テントウムシよりも背中の星の数が多いテントウムシダマシは、幼虫も成虫も葉をひどく食害する害虫です。
放置するとほとんど葉がなくなってしまうため、忌避剤などで早めの防除を。

病気
じゃがいもの代表的な病気には、そうか病やモザイク病などが挙げられます。
そうか病
そうか病は食味や収量への影響はほとんどないものの、見た目が悪くなる病気。
イモの表面に赤褐色のはれもの状の斑点が生じ、拡大とともに淡褐色~暗褐色に変じて周縁が盛り上がるという症状です。

発症の理由はいくつかありますが、地温が高く乾燥した環境であったり、土壌pHが6.5以上とアルカリ性に傾いていることなどが挙げられます。

モザイク病
先述のアブラムシの被害によって、じゃがいもにモザイク病という病気が発症することも。
モザイク病にかかった植物の葉は、名前の通りモザイクのような模様が生じます。

放置していると枯れていくうえ、ほかの植物にうつってしまうことも。病害を受けた葉は、見つけ次第すぐに摘み取りましょう。
また、モザイク病の予防のためにもアブラムシ対策を徹底しましょう。

収穫 4月から5月

葉や茎が黄色くなったら収穫の合図です。株元をしっかり握り、真っすぐ引き抜きましょう。
土が濡れている状態で収穫すると腐りやすくなるため、晴れの日の収穫がおすすめです。

収穫したじゃがいもは、半日ほど天日でイモの表面を乾かすと付着している菌の殺菌・防除につながります。

収獲は出来れば梅雨までに 栽培期間は約3~4か月
収獲は梅雨に入る前に済ませておきたいところですが、地域によっては難しいかもしれません。
なるべく2日以上、難しければ少なくとも前日から晴れている日に収穫ができるよう、予定を調整してみましょう。

長期保存なら冷暗所へ

長く保存したい場合は、冷暗所で保管しておきましょう。室内では、また芽が出かねません。

いかがでしょうか? 日々の観察と栽培環境の最適化が、ジャガイモ栽培成功の秘訣です。
意外と簡単に出来てしまいますので、トライする事をお勧めします。

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