始める前に知っておきたいプランター栽培の基本

プランター栽培

始める前に知っておきたいプランター栽培の基本

野菜作りを始める前に、知っておくと良いことを紹介します。
例えば、なぜこのプランターを選ぶのか?また、水やりの仕方は? など、成る程と納得して作業する事で、知らなかった時より野菜作りが数倍楽しくなります。

 

栽培に必要な物

プランターの基本

プランター選びで大事なのが深さです。
浅型、深型、中間型の3タイプが有ります。
大きすぎると余分な水が底に溜まり発育不良などの一因になります。大は小を兼ねると言いますが、プランターの場合はそれは当てはまりませんし肥料の無駄にも成ります。各野菜の根の状態に適した大きさを選びましょう。

浅型

深さ15cm以下のもの
収穫までの栽培期間が短く、根の張りが浅い野菜向き

向く野菜
ベビーリーフ、ラディッシュなど

深型

深さ25〜30cmのもの
根が広く深く張り、草丈が高いか葉が広がる野菜向き

向く野菜
ミニトマト、サツマイモ、小玉スイカなど

中間型

深さ20センチ前後のもの
根の張りが比較的に浅めで、草丈も低めの野菜
向く野菜
いちご、枝豆、玉ねぎ、ほうれん草、生姜など

素材について

プランターは軽くて丈夫なものがオススメです。また、リサイクル素材など、サスティナブルな製品など環境への負荷も減らす事も可能ですね。
大きさは野菜に合ったものを選んでください。(お安い物は、簡単に割れてしまいます)

不織布

通気性、排水性が良い。使用時は直置きせず、ブロックやレンガなどの上に置いて通気性を保つことが大事です。黒は汚れが目立ちにくい。
緑を折り曲げる事で深さの調整が自在に出来るので、野菜の大きさに合わせて調節し易い。また、未使用時には畳んでコンパクトに収納できると言う特徴が有ります。。

再生紙

通気性や水はけが良く、軽くて扱いやすい特徴が有る。再生紙性なので2年ほどで土に還る。サイズや形も豊富に揃い、並べると統一感が生まれるのもgood。

再生プラスチック

リサイクル樹脂を原料にしたプランターです。
大型のプランターは水持ちが良い。長方形なら複数株の野菜を並べて育てるときに向く。
トウモロコシだって出来ちゃいますよ。

ここでは紹介しませんが他にも陶器製、木製品、FRP(繊維強化プラスチック)製品などが有ります。

土の基本

色々と有りますが、一番のポイントは「水はけと水持ちの良さ」を兼ね備えた土に成ります。

簡単に入手する方法は、ホームセンターや園芸店で売っている「花と野菜用の土」或いは「花と野菜用の培養土」です。
現在は、元肥入りの物が主流に成って来ました。 また、PHの調整だけでなくECも調整してくれています。
要は、初心者でも安心して使ってねって事ですね。

これとは別に、「種まき培土」と言うのが有りますが、粒子が細かく、フカフカしていて保水性に優れ肥料分がほとんど無く、発芽させる事に特化しています。なのでお値段も高めです。
小さい種を発芽させたい場合は、こちらがお勧めです。
大きい種の場合は、「種まき培土」で無くても発芽しやすい様です。目的に応じて使い分けて下さい。

鉢底石

土を入れる際には、鉢底石を敷き詰める事。
特に深さが20cm以上のプランターでは、排水性を考慮して入れる事をお勧めします。
大型のプランターに敷く場合は、石をネットに入れてバラバラに成らない様にすると後々便利です。
又、不織布の場合は、排水が良いので鉢底石を使わない事も有ります。

これで苗を購入して植えれば、後は管理ですが、管理の為の用具も欲しい所です。

じょうろ

水をやるだけなら、ホースを繋いで手元で操作出来る水栓で良さそうなものですが、液体肥料や手作りで発酵したぼかし肥を薄めて施肥するのに必需品です。
大きさも2リッターくらいから6リッターくらいまでサイズも色々ですが、大きく成ると重さも有るので、使いやすい大きさを求めましょう。

シャベル(園芸用スコップ)、移植ゴテ

名前は色々と呼ばれていますが、苗や土の移動、掘り起こし等に使う必需品です。

園芸用のハサミ

枝を切る他に、間引きや摘心、収穫を行う際に使います。
使用後は、洗ったり拭き取ったりして、常に清潔な状態を保ちましょう。

支柱やイボ竹

植物を支える為に大変重要です。アンドン作りや一本仕立て、3本仕立てなど成長や用途に合わせて長さや太さの違う物が必要に成って来ます。

紐、ビニール帯

野菜と支柱を固定する為に使います。 また支柱同士を固定して、しっかり支える様にします。
グリーンカーテンなどの蔓性の植物に使うネットの固定や防虫ネットをかぶせる固定にと用途は様々です。

肥料

肥料には、固形の物と、液体の物の二つのタイプが有ります。
値段も様々あって使う目的でも、長期に効くタイプと即効型が有ります。肥料の濃さも有り、使い方を間違えると枯らしてしまう事にも成りかねませんので、ここはその都度しっかり学んで置きましょう。

固形タイプ

小さな玉のタイプや粒状の物、座薬の様なタイプの物と形状も様々ですが、要点としては、半年、1年などの様に長く効かせたいか、或いは1週間、1か月程度で良いのかで選ぶ方が解り易いかと考えます。
長期タイプの代表的なものは、マグアンプKですね。〈1年間の物、2年間の効きめのものが有ります〉

液体肥料

液肥は、ストレートタイプの物も有りますが、殆どは規定量を水で溶かして薄めて使うタイプの物が主流です。
液肥は、効き目が2週間前後で、長期型の物は見た事が有りません。
このタイプの代表的なものは、ハイポネックス原液、花工場原液ですね。どちらもストレートタイプの物が出ています。

使い方の要点は追肥で、成長が遅れているとか、収穫が長期にわたる場合の収穫後の補給と考えて使用すると良いでしょう。
又、元肥えが間に合わなかった際に、潅水代わりに初期段階で使用する場合も有ります。
くれぐれも、適切な希釈倍率を間違わない様にしましょう。

私は、自然農法まではやってないけど、米のとぎ汁を発酵させて、液肥を作り使用しています。〈モッタイナイ精神と費用の削減ですね〉
米のとぎ汁には野菜に必要な窒素、リン、カリとミネラルが豊富です。だけど、そのままでは使えないので、必ず発酵させてから希釈して使用して下さいね。

病害虫対策

農薬を使う場合は、使用する薬剤の文献を見て下さい。私は、全滅させられても市販の農薬は使いません。 せっかく家庭菜園をするのでしたら、出来れば農薬は使いたくないですよね?

家庭に有るもので、対策をしましょう。

アルミホイルや冷凍食品を入れていた袋の裏。→裏が銀紙の様に成って居る物を使いましょう。餃子の袋やチャーハンの袋の裏側はキラキラしています。これを害虫が嫌います。
鳥除け様にキラキラテープを売っている様です。
ナス科の植物は、幼苗の時からウリハムシに狙われます。葉を食べられて、成長を阻害されてしまいます。ウリハムシはキラキラを嫌いますので、これで太陽の光を反射させて防ぎましょう。

アブラムシやハモグリバエが好む黄色の粘性シートが売っています。これを支柱から下げて、捕獲しましょう。
不織布や防虫ネットを利用して、苗の時から虫の侵入を防ぐ方法も有ります。

自然派農薬

最近は、ホームセンターでも自然派の農薬が市販される様に成りました。ですが、私のお勧めは私たちが食べているもので、作ってしまおうと思います。安価ですし!
作り方はネットで検索すれば、幾らでも出てきます。 私も古くから知っているものも有りますが、色々と検証して書くこ事に少し慣れましたら、このブログでも取り上げて行こうと思います。

1 ストチュウ→お酢と焼酎、木酢液を同量づつ混ぜ合わせ、それをに水で希釈したものです。
この液は植物の成長を促し、病害虫から守る効果が有ります。 酢、焼酎、木酢液が植物に栄養を提供し殺菌、静菌作用を持つ為です。(木酢液、竹酢液はホームセンターに置いています)

2 納豆菌水→納豆、豆乳、砂糖、水をペットボトルに入れて、毎日かき混ぜて発酵させて(2~3日で出来上がる)希釈して使用する。
葉に散布しても土にまいても、良いです。 うどん粉病や灰色カビ病に効果あり。

3 重曹水→重曹を水に溶かして作る。 うどんこ病の予防に!今年は、キューリをこれで、予防出来ています。(初めての時は、ホームセンターでお掃除用のを使いましたが、今は自分で作れる事を知って実践しています)

まとめ

プランター栽培を始める前に、適切なプランターの選び方や土の種類、管理用具、肥料、病害虫対策について知っておくことは非常に重要です。
これらの基礎知識を理解することで、野菜作りがより楽しく、成功率も高まります。適切な道具や材料を揃え、効果的な管理方法を実践することで、健康で美味しい野菜を育てることができます。
ぜひ、この情報を参考にして、楽しいプランター栽培ライフを始めてみてください。

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